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富士山の麓のパワースポット・忍野八海
- 2014/11/7
- 更新:2014/11/18
昔、忍野湖という湖があり、それが干上がって、湧水の出口が池として残ったのが忍野八海です。
富士山の雪解け水が、数十年をかけてろ過され、湧き上がってくるそうです。
富士山で修行する人たちが、この8つの池で、登頂前に水行をおこない、身を清めてから登ったとも言われています。
忍野八海、8つの池
忍野八海は
- 出口池(でぐちいけ)
- お釜池(おかまいけ)
- 底抜池(そこなしいけ)
- 銚子池(ちょうしいけ)
- 湧池(わくいけ)
- 濁池(にごりいけ)
- 鏡池(かがみいけ)
- 菖蒲池(しょうぶいけ)
の8つになります。
よくある観光地のように、ある企業が運営していて、駐車場があり、入場口がある、という訳ではなく、住宅街の中に池と駐車場が点在している感じです。
出口池
忍野八海の中で一番大きいのにもかかわらず、一つだけ離れた場所(徒歩約10分)にあり、近くには売店もないので、観光客も少ないです。
お釜池
忍野八海の中で、一番小さい池です。大きなガマガエルに引きずられた娘の伝説が残る池です。
底抜池
その昔、底抜(そこなし)池で農具や野菜などを洗っていて、あやまって落としてしまっても、渦に巻き込まれ、浮かび上がってくることはなかったそうです。
ところが、この池で無くしたものは、お釜池から出てきたそうなので、底でつながっているのでしょう。
はんの木林資料館の、一番奥の木の近くにあります。入館料300円が必要です。
銚子池
この池は、重要です。なぜなら、縁結びの池といわれているからです。
でも、結婚式の最中に、ごまかすことが出来ないくらい大きなオナラをして、恥ずかしくて銚子(盃に日本酒をつぐための酒器)を持って身投げした、という悲しい?伝説がもとになり、縁結びの池と言われているそうです。
湧池
忍野八海の中で、湧水量も豊富です。
その昔、富士山が噴火して、焼けつくような熱さの中、家も焼け、喉が乾き、苦しんでいるところを、この池から水を湧き出し助けたのが、木花開耶姫命(=木花咲耶姫命:コノハナノサクヤビメノミコト)と言われています。富士山本宮浅間大社や箱根神社にも祀られている神です。
濁池
昔、乞食がやってきて、水を一杯ください、と言ったのを断ったところ、池が濁ってしまったという伝説があります。今は井戸水が流入したり、わずかに湧水があるため、濁ってはいません。
鏡池
水深30センチほどで、湧水が少なく、観光客も少ない池。善悪を見分ける霊力があるといわれる池です。
菖蒲池
ここに生える菖蒲(しょうぶ)を体に巻きつけたところ、病気が治ったという伝説が残る池。
なんちゃって忍野八海
ところで、よく見かける忍野八海の写真は、こんな感じかと思います。
行ったことがある人は、必ずここを通るはずです。
忍野八海に行くと、大きな池と、おみやげ屋さんがあり、人通りが多く賑わっている、この池を見ると思います。
お店の中を通り、池の真ん中にある深い澄み切った池を見て、泳いでいる鯉(コイ)を見て、わぁー凄い!なんて言ってみたり。
誰もが、忍野八海の中心の、この池に来ただけで満足してしまうと思います。
ところが、大きな声では言えませんが、これは忍野八海ではありません。
個人所有の、ただの池です。
書き間違いではありません。
この池の水は、隣の湧池の内部からくみ上げられているそうです。
この、個人宅の池と鯉を見て、忍野八海に行ったーおみやげ買ったー、と満足している人も多いでしょうね…。
世界文化遺産
忍野八海は、1934年に国の天然記念物、1985年に全国名水100選に、そして2013年に世界文化遺産・富士山の構成資産の一部として登録されています。
でも、世界遺産に登録されると、観光客が増え、ゴミが増え、環境破壊につながるからと反対する人もいます。
富士山も、最初は世界遺産の自然遺産としての登録を目指していたそうですが、ゴミが多いため認められず、文化遺産として申請したところ、登録されたという経緯があるようです。
世界遺産に限らず、観光地にはゴミを残さない、ゴミがあれば拾って来る位の気持ちでいたいものですね。