男と女の会話がすれ違う理由
- 2014/8/12
- 更新:2015/01/22
女の人の考えていることが分からない!
男の人って、なんで話を聞いてくれないの!
誰でも、一度や二度は思ったことがあるかもしれません。
個人の性格や考え方の個人差はありますが、男女の会話の基本的な考え方を知っていれば、知らず知らずのうちに相手を怒らせることも少なくなります。
簡単に言うと、男の人は「白黒ハッキリ付ける問題解決型」の会話、女の人は「分かって欲しい共感型」の会話だということです。
男の人の会話の基本的な考え方
男の人は、会話の全てに○か×か白黒付けて解決策を提示しようとする傾向があります。
どちらが正しくて、間違っているのかを、客観的に知ろうとします。
例えば、女の人が「今日、仕事でミスして上司に怒られちゃった」と彼氏に言ったとします。
男の人は、その話を聞いた時
ミスの原因は何か、客観的に考えて、女の人が正しいのか、上司が正しいのかをジャッジ(判断)しようとします。
話を聞いた後「彼女が悪くて、上司が怒るのも当然だ」と、彼女を責めてしまい、あるいは「上司も問題だけど、彼女にも落ち度がある」などと、さらに落ち込ませるような言い方をしてしまいます。
男の人としては、今後、同じミスをしないように、彼女に解決策をアドバイスをしているつもりかもしれませんが、それは女性を怒らせたり、落ち込ませるだけです。
傷口に塩を塗る行為です。
そして「話を聞いてくれない」「私の事を分かってくれない」と言われ、怒らせてしまうのです。
女の人の会話の基本的な考え方
彼女からすれば、確かに結果的にミスしたのは悪かったけど、それまでは頑張ったことを認めて、褒めて欲しい、慰めて欲しい訳です。
男性は、結果良ければ全て良し、で良いのですが、女性はそこに至るまでのプロセスも重要なのです。
残念な結果だったかもしれないけど、プロセスは褒めて欲しい、認めて欲しいのです。
そして、怒った上司の注意の仕方や言葉も言い過ぎだよね、と言って欲しいのです。
共感して欲しい。
共感とは、感情を共有すること。
つまり、話し相手も「私と同じ気持ち・気分(喜怒哀楽)を感じて欲しい」ということです。
同じ喜怒哀楽を感じて欲しいのです。
彼女が嬉しい時は、同じく喜んであげ、落ち込んでいる時は一緒に落ち込み、励まして欲しい。
悲しい時は一緒に泣き、怒ったり憤慨している時は、一緒に怒って欲しいのです。
基本的に、女性は問題を解決して欲しい訳ではありません。
でも、時には共感しつつ、解決策やアドバイスを言って欲しい時もあるのが、女性の会話の難しいところ。
共感しつつ、会話の中から「解決策を言って欲しいのかな?」というのを察しながら話すといいでしょう。
あるいは、ストレートに、「解決策を求めているの?」とか、「どうしたいの?」と聞いても良いでしょう。
男性が得意な会話・苦手な会話
男性は、意志の伝達や、ほうれんそう(報告・連絡・相談)、解決策の提示、議論など、目的のある必要最低限の会話を好みます。
結果や事実を知りたがり、途中のプロセスや、その時感じた感情等は、女性ほど重視しません。
また、自分が知っていることをお互いに情報交換したり、軽い自慢話が好きです。
そして、テーマやゴールの見えない雑談が苦手です。
オチの無い会話が苦手な人が多いのです。起承転結でいえば、「結」の部分です。
女性との会話の中でも、女性が話している間、にこにこ話を聞きながら「つまり、この話の結論は?」「で、言いたいことは何?」ということを考えています。
これ無いと、心のなかにモヤモヤとしたものが溜まっていき、イライラの原因となり、楽しい会話をしていたと思ったら、急に男性が不機嫌になり、いつの間にか口論になっていたりします。
そして、男性って分からない!となるのです。
女性は、男性と話すときは、あらかじめ「オチ」や「結論」を用意しておいてあげるといいでしょう。
また、男性が興味ありそうな分野の質問をすると、情報を教えてくれます。
それが興味のない話でも、うんうんと頷いて聞いてあげると「この人は俺のこと分かってくれる」と、あなたに好意を持ってくれるでしょう。
女性が得意な会話・苦手な会話
女性は、男性とは逆に、結論なんて必要どころか、邪魔だったりするのです。
話のテーマなんて無いし、話はポンポンと飛ぶし、結論のない、終り無い話が延々と続きますが、それでイライラしたりしないのです。
いろいろおしゃべりし、「そうそう、わかるわかる~」と、共感しつつ、目の前の人と楽しい時間を過ごすことができればいいのです。
男性のように議論になり、負けじと声を張り上げたりイライラしたりするのが嫌なのです。
男女の会話の違いを知ると
このように、男女の会話のゴールや、会話の特徴を知ることが出来れば、相手に不満を持つこともなくなります。
男の人は、結論のない会話に、最初はイライラするかもしれませんが、慣れると自然にそういう共感型の会話が出来るようになります。
女の人の話を、否定せずに、結論付けずに、ただ黙って笑顔で聞いていると、楽しく盛り上がる話が出来るようになります。
もちろん、これは「男性はこうだ」「女性はこうだ」と、決めつけるためのものではありません。
男性に多い会話と、女性に多い会話、ということです。
女性でも男性のように議論が好きな人もいますし、男性でも女性と何時間も会話できる人もいます。
そういう人は、同性より異性の友達が多いでしょうし、自然にお付き合いできたりするのではないでしょうか。
相手を理解するようにする
世の中の消費の8割は女性が握っているとも言われます。
つまり、女性の気持ちが分かれば、営業成績、お店の売上もアップすること間違いなしです。
なので、男性はプライベートでの女性との会話も面倒くさがらずに、女性が好む会話を心がけてみてください。
女性は、男性と話す時はストレートに、解決策が欲しいわけじゃないこと、私の気持ちを分かって欲しい、と前置きをして話すと良いかもしれません。
男っていつもこう、女ってこんなものだ、と決め付け、理解することを放棄するのではなく、お互いのことを知り、理解するようにして、コミュニケーションを円滑にするよう努力してみてはいかがでしょうか。