選ぶな危険!恐怖・モラハラ男の特徴
- 2015/9/3
- 更新:2016/03/02
婚活をしていたら気になるのが
「この人は変な人じゃないかしら」
ではないでしょうか。
変な人といっても、いろいろありますが、特に
- 性格の不一致
- 価値観の違い
は、気になるところかもしれません。
結婚したとしても、この二つが違うと、いつもイライラして喧嘩ばかりの家庭になるでしょう。
それじゃあ何のために結婚したのだろう?となるので、事前にそういう人は選びたくない、という気持ちになるものです。
でも、性格の不一致や価値観の違いと言われても、100人いれば、100人の価値観があり、100通りの性格があるわけです。
あなたは、こんな話を聞いたことがないでしょうか?
- デート先で、お店の店員さん等に対する言葉や態度が横柄
- 最初は優しい人だったのに、付き合い始めたらある日突然、怖い人に豹変した
- 何かミスをしたら、ネチネチ・クドクドと責める
誰だってこんな人は選びたくないハズ。
でも、このような人は、お付き合いの前や、お付き合い初期の段階で見抜くことは難しいものです。
婚活の場で、相手が離婚経験者だった場合、上記のような人じゃないか、が気になるものです。
そのような人の思考や、兆候を事前に知ることが出来れば、後で苦労することがありません。
モラル・ハラスメント(モラハラ)
モラハラって知っていますか?
モラル・ハラスメントの略で、簡単にいうと、陰湿ないじめです。
言葉や態度で、相手を精神的に追い詰め、不安にさせ、自分の支配下に置き、思い通りにしようとします。
でも、暴力を振るうことはありません。
言葉や態度で相手を恐怖におとしいれ操るので、一種の洗脳、あるいは精神的な暴力と言ってもいいかもしれません。
そういう人は
他人の気持ちを思いやれず、他人を人間として見ることが出来ません。
基本的に、上から目線の横柄な人です。
そういう人の根本には「愛しているのは自分だけ」という自己愛があります。
自己愛自体は、悪いことではなく、誰でも持っているものですが、それが肥大化して、自分以外の他人をモノとして扱うので、コミュニケーションに障害が出てきて問題となるのです。
そういう人は、周りの人とトラブルを起こして、平穏なコミュニケーションを取ることができません。
これを、自己愛性パーソナリティー障害とか、自己愛性人格障害といいます。
基本的に、モラハラ男=自己愛性パーソナリティ障害です。
特徴は下記の通りです。
- 自己の重要性に関する誇大な感覚
- 限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている
- 自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達に(または団体で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている
- 過剰な賞賛を求める
- 特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する
- 対人関係で相手を不当に利用する、つまり自分自身の目的を達成するために他人を利用する
- 共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない
- しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む
- 尊大で傲慢な行動、または態度
このうち、5つが当てはまると自己愛性パーソナリティ障害と診断されます。
これを、もっと分かりやすくいうと
- 一般庶民と違って頭が良い特別な人間だ
- 人生の成功者で、魅力的で愛にあふれた素晴らしい人生が待っている、と思っている
- 特別な存在で、自分の考え方は意識の高い人たちにしか分からない
- 人間的に素晴らしいので、褒めて当然だ
- 偉いので、周りの人は言われなくても特別扱いをして当然。どのように動くか自分に聞くな、察しろ
- 周りの人は、自分のために動くのが当然。他人を利用するのは普通のこと。
- 自分は自分、他人は他人。他人の気持ちは分からないし、自分には関係ない。
他人は感情のない人形かロボットか虫ケラだ - 自分より優秀な人を認めたくない、ゆるせない。
他人が自分に忠告したり文句を言うのは、自分の才能に嫉妬して文句を言っているからだ。 - みんなバカで自分より劣った存在なので、自分の思い通りに動いて当然だ
でしょうか。
ひとことで言えば、「オレ様は凄いんだ。だから尊敬しろ、もっと褒めろ。お前ら全員無能だ。」そして、自分の思い通りにならないと不機嫌になり、ネチネチと怒ったりする子どもが大きくなったような人です。
脳の成長が幼稚園で止まったまま、大人になったのかもしれません。
あなたの周りにも、そういう人が一人や二人はいませんか?
言動や態度から、上記のような考えや言動が見え隠れする場合は、注意が必要です。
このような考え、思いは多かれ少なかれ誰でも持っていたりするのですが、普段は自制していて、他の人達とのコミュニケーションに支障をきたすようなことはありません。
ところが、このような考えを隠せず、周りの人を攻撃し、良好な人間関係を築けなくなると、周りから「あの人は気難しい人だ」と言われ、距離を置かれるようになります。
他人なら距離を置けばいいのですが、結婚相手がこんな人だったら大変です。
普段は人当たりのいい良い人
モラハラ男は、最初は好きな人(ターゲットとなる被害者)に対して、横柄な態度や暴言を吐くことはありません。
コミュニケーション能力もあり、優しく、笑顔で一般常識もあり、一見何の問題もなさそうな気がします。
最初から横柄な態度を取ると、逃げられ、困るからです。
最初は優しく近づいて来ますが、ある程度親密な関係になり、大丈夫だと思ったころ、ある日突然、本性をあらわし始めます。
モラハラ男(加害者)の特徴と見分け方
仲良くなって、お互いに良い人だな、と好意を持ち始め、簡単には別れられなくなった頃、今まで笑顔だったのが、何かの表紙に不機嫌になり、口撃が始まります。
それを言われた人は、「私が気に障ることを言ったのかもしれない」と、反省(または自分を責める)します。
そうなると思う壺。あなたへの攻撃が始まります。
それを見分ける方法はないでしょうか?
基本的には、このような特徴があります。
- 立場の弱い人(後輩、部下、女性、お年寄り、子ども、ペットなど)に対して横柄
- 自分が一番偉い人(暗に特別扱いを求める)
- 怒りっぽい(不機嫌な顔をする、怒鳴る)
- 思い通りにならないと、他人に聞こえるように舌打ちやため息をする
- 誰が上で誰が下かを異様に気にする
- 自分の立場が悪くなるようなことを非常に気にし、他人には見せない
- 自分は常識人でモラルがあり優しい人だと思っている
- 良いことは自分のおかげ、悪いことは全て他人のせい
あなたの身近に、そういう人はいませんか?
外面(そとづら)がいい
貴女(被害者)の前では、精神的に追い込むような事を言うのに、他人の前では、凄くいい人、っていますよね?
周りの人から、「優しそうな彼じゃない」「いい旦那さんね」と言われたりします。
でも「そんな事ないよ、実はひどい人なのよ」と、本人を目の前にして言えないので「うん…」とか「私幸せよ…」と言うしかありません。
もし、本性をバラそうものなら、後でひどい仕打ちを受けることになるので、本当のことを言えないものです。
モラハラ男は、他人からどう見られるか?と、他人の目を非常に気にします。
人一倍、世間体を気にするのです。
なので、他人の前では、良い人を演じます。
横柄な態度
一番分りやすいのは、アナタ以外の他人、つまり、店員や運転手などに対する態度です。
飲食店(レストランや居酒屋など)で、お店の人に声を荒らげたり、横柄な態度をとったり、初対面にもかかわらずタメ口きいたりする人は、ほぼ間違いないと思って良いでしょう。
今は、アナタに嫌われないように振る舞っていても、店員に対する態度が横柄だと、親しくなった時、それがアナタに向かうようになります。
ため息と舌打ち攻撃
さらに、特徴的な行動(攻撃)が「舌打ち」と「ため息」です。
自分の不機嫌や不快な気持ちを、周りにも分かるようにアピール&攻撃するのです。
ブツブツ独り言を言いながら舌打ちやため息を言う人は、早めに離れる準備をした方が良いかもしれません。
「話せば分かってくれる」「いつか分かってくれる」
とは思わない方が良いです。
なぜなら、モラハラ男は「自分は常識人で、他人より優れている」と思っているため、他人の意見を聞くことはもちろん、自分の悪い所を直そうとはしないからです。
というより、そもそも「自分に欠点も悪いところもない」と思っている人です。
泥沼にハマる前に、さっさと離れましょう。
後出しジャンケン攻撃(ダブルバインド)
モラハラ男は、相手を自信喪失させ、怒りでコントロールし、自分の優位性を保ち、優越感に浸るのが最大の目的です。
対等という考えがありません。
なので、自分が下になるのが怖く、相手が自分より上になるのが許せないのです。
アドバイスや忠告、文句など、相手のためを思って言っているのではなく、自信をなくさせ、奴隷化させるのが目的です。
そんな人が得意な攻撃の一つが、後出しジャンケン攻撃です。
モラハラ男が不機嫌になっていて
何かをしようとすると「勝手に行動するな!」と言い
行動しないと「いちいち命令しないと分からないのか!」となります。
かといって行動する前にお伺いを立てると「自分で考えろ!」と言います。
つまり、行動しても、行動しなくても、お伺いを立てても、怒るのです。
まるで後出しジャンケンのようですが、このような状況を、ダブルバインドと言います。
また、会社の上司に、こんな人はいないでしょうか?
- 「困ったことがあったら何でも相談しなさい」と言いながら、相談すると「自分で考えて行動しろ!」と言われる。
- 相談せずに自分で考えて仕事を進めると、「勝手に進めるな!」と言う。
- 相談も出来ず、仕事を進めることも出来ず、指示されるのを待っていたら「最近は指示待ちばかりで困る!」
という、困った人。
「あるある!」と思った人は多いかもしれません。
これは、部下をコントロールしたい人、かつ自分に責任が来るのを避けたい(責任を取りたくない)人が使う手法です。
「最近の若い人は指示待ちばかり」と思っていたら、原因はあなたにあるのかもしれません。
人間性・人格を否定する
この世に完璧な人はいません。
欠点や、至らないところがあっても、本人に直そうという意志があれば、少しづつ改善していくことはできます。
でも、モラハラ男は、人格を否定します。
直して欲しい点を指摘すれば、改善のしようがあるのに、あたかも生まれつきの人間性の問題であるかのような言い方をします。
例えば、分数の計算が出来なかったとします。
勉強すれば、誰でも出来るようになるのに、教えることをせず、「お前は生まれつきダメな人間だから出来ないんだ」というような言い方をします。
より良くしていこうという建設的な発言じゃなく、否定だけして終わるのです。
(否定だけするのは、頭を使わなくていいので楽なのです)
今後の可能性、未来まで否定するのです。
あなただけじゃなく、あなたの両親や家族まで否定する人もいます。
親の育て方が悪い、とか家系・血筋が悪い、とか。
それは、あなたの今まで生きてきた人生を全否定することと同じ。
そういう事を一言でも言ったら、全力で逃げた方がいいでしょう。
※何様のつもり?と思うかもしれませんが、モラハラ男は自分を神様だと思っています。
それに対して、あなたが黙っていると、さらにエスカレートします。
一方、あなたが怒った場合
「心にもないことを言ってしまった」「誤解だ」
と、その場しのぎの言い訳をする事がありますが、こういう時に本心が出るものです。
自分に歯向かわない人には攻撃しますが、歯向かう人には攻撃をしません。
でも、いつか弱みをつかみ、攻撃してきますので、注意が必要です。
言質(げんち)を取る
モラハラ男の好きな言葉は「絶対、必ず、間違いない」の3つです。
絶対にこの日までに出来るんですか?
間違いないんですね?
と、念押しする人は注意が必要です。
逃げ道を一つ一つふさいでいき、約束が守れない場合、それを盾に
「あの時、あなたはこう言いましたよね?あれはウソだったんですか!」
というように、追い込んでいきます。
後で被害者を責めるための種まきをするのです。
アナタのため
あなたを攻撃するためじゃなく、あなたの事を思って言っているんだよ、という言葉を好んで使います。
自分(加害者)のためじゃなく、あなた(被害者)のためを思って、言っているんだよ、というのを強調する傾向があります。
でも、人の為と書いて、偽(にせ)と書くように、あなたのため、といっている人のほとんどは、自分(加害者)の都合の言いように操るため、です。
孤立化させる
悩んだ時、親しい人に相談したりするものです。
でも、モラハラ男は、そういうことは百も承知です。
なので、あなた(被害者)が、誰にも相談出来ないように孤立化させます。
行動を監視するようになり、友達と遊びに行こうとすると不機嫌になり、あるいは禁止します。
「お前はダメな奴だから、誰も友達にならない」とか、友達を否定し、「あんな奴とは付き合うな。お前のためを思って言っているんだ。」というようなことを言います。
オレがメールしたら、すぐに返事することを要求し、少しでも遅れると激怒し、遅れた理由をネチネチと責めます。
度を過ぎて、あなたの行動を監視、または束縛するようなことを言い始めたら、注意しましょう。
モラハラ男の被害者になるタイプ
そんな厄介なモラハラ男ですが、被害者のターゲットになりやすいタイプがいます。
それは
- 自分が悪いんだ
- 自分が我慢すればいいんだ
と、「相手が怒ったのは自分が悪いんだ」と、自分で自分を責めて、落ち込んで悩むタイプの人です。
そういう人は、モラハラ男が
- 自分の言いなりになりそう
- 自分に反抗することはないだろう
- 言い返さないだろう
と思い、支配下に起きやすいため、ターゲットにされやすいのです。
モラハラ男は「お客さまは神様です」と思っている店員さんは、言い返すことがないと思っているので、横柄な態度をとります。
自分に自信がない人や、家族にモラハラする人がいて育った場合も、ターゲットにされやすいため注意が必要です。
モラハラ男が、あなたを否定したり優しい所を見せたりして、感情的に揺さぶりをかけてきたら、上記のことを思い出してください。
それは、アナタの中にある罪悪感を利用して、アナタを思い通りに操ろうとしているだけで、アナタが悪い訳ではありません。
モラハラ撃退法
このような、モラハラ男のターゲットにされた場合、あるいはターゲットにされそうな場合は、どうすればいいでしょうか。
基本的には、自分は正しい、間違っているのは他人、という考えですので、変わってくれる、考え方を変えようとは思ってはいけません。
付き合い始めはもちろん、結婚前なら、別れることです。直りません。
それでも、モラハラ男に捕まった、と気付いたら、取る方法は5つです。
- ひたすら我慢して、相手が変わるのを祈る
- 逃げる、離れる、別れる
- 無視・無関心
- 同じやり方で、やり返す
- 【劇薬】公にする
1番という選択肢は無いでしょう。
モラハラ男は、自分から変えようとはしません。
我慢しても、アナタがうつになるだけです。
ベストな選択肢は、2番です。
一切の連絡を断ち、逃げることです。
逃げることが出来ない場合は、3番です。
ポーカーフェイスで、無表情・無反応・無関心・無視するのが一番です。
外国語でまくし立てられているように「何言っているのか、さっぱり分からなーい」という態度を取るのです。
ただし、その状態で結婚することはありえないでしょうから、時間の無駄です。
4番も同様、時間のムダです。同じレベルで争うのはバカバカしいばかりか、モラハラの考え方が伝染って(うつって)しまい、あなたの人間的なレベルも下がるだけです。
5番は最後の手段。
モラハラ男は、異様に世間体や他人の目を気にします。
周りにはわからないように、被害者を攻撃します。
それは、被害者が「自分が悪い」と思っているため、誰にも言わないだろう、と思っているからです。
さらに、他人からの批判には非常に弱いところがあります。
だから、攻撃される前に攻撃しているのです。
そこを逆手に取り、関係者が大勢いる前で、証拠(ボイスレコーダーで録音など)を提示し、白日のもとに晒すのです。
「まさか、バラすことはないだろう」と思っているところに、モラハラ男であることをバラされ、一切の話し合いを拒否する。
別れるという前提でやる必要があります。
※最近、芸能人でそういうケースがありましたね。
その時、優しい態度で「まあ、待って、もう少し冷静に話し合おう」とか、「反省している。自分も少し言い過ぎた。」など、他人の前では良い人を演じますが、騙されてはいけません。
モラハラ男が改心する可能性は、限りなくゼロに近いです。
まとめ
いかがでしょうか?
モラハラ男、という書き方をしましたが、女同士のイジメ(村八分)、嫁姑問題もモラハラです。
職場等で、ある特定の人の部下だけ退職する人が多い・うつで休職する人が多い、という場合も、ほぼ間違いなくモラハラが原因だと思われます(モラハラが行われていることは、周りの人からは分かりにくいものです)。
いろいろ定義がありますが、一言でいうと、モラハラ男の餌食になると、被害者は間違いなくうつになります。
つまり、モラハラ男は、うつを量産します。
迷惑な人種です。
モラハラ男が、自分自身でモラハラを辞めたい、直したい、と思っているのなら見込みはありますが、それは稀です。
宝くじで一等が当たる確率と同じ位に。
ほとんどの人は直す気がないので、無視して離れるのが一番です。
最高裁判所・司法統計の資料(2013年)によると、離婚する人の4人に1人(約25%)は、精神的虐待(≒モラハラ)が原因とあります。
日本では、DVの一種というくくりで、犯罪とは思われていませんが、フランス等では罰則もあるそうで、立派な犯罪とみているようです。近い将来、日本でも犯罪の一種として認められることになるかもしれません。
もし、付き合った人がモラハラ男で、離れられなくなった場合は、周りの人や、専門家に助けを求めましょう。
でも、事前にモラハラに関する知識を知って、こんな人とは付き合わないようにするのが一番ですね。
※こんな男性は、婚活バスツアーに参加しないでくださいね。